夫婦別姓選択制実現協議会

30 8月, 2007

声(3)

Posted by: admin In: 協議会に寄せられた声 ()

27歳の時に結婚式をあげましたが、私はどうしても自分の苗字1本でこれからも生きていきたいと思っていたこともあり籍をいれない事実婚にしました。
よくその理由として自分がプロフェッショナルとして仕事をしているから苗字を変えたくないのか?とか聞かれるのですが、そういう背景があるわけではありません。
私はごく普通の会社員です。
自分が苗字を変えるという概念自体納得していないルールなので、それを夫に強要することはできませんので、夫に苗字をかえてくれというオプションは考えられませんでした。旧姓を使いつつ新しい苗字で生活する人もいますが、それは自分の中に2つの苗字を使い分けなければならないことオフィシャルなものには戸籍上の名前を使わないといけないことがネックだったので見送りました。
あれから8年がたちました。最初は軽く、いつかは夫婦別姓で法律婚が出来ると思っていましたが、35歳になった今、そんな世の中になっていないことに愕然としています。またそれだけが理由ではないですが、子供は作れる状態(だと思います)であるにも関わらず多分持たないと思うようになりました。
事実婚で子供を産むのはあまり気乗りがしません。よくわからないのですが、正直めんどくさい事が子供に起こりそうなので。自分だけならいいですが、自分のポリシーのせいで人に迷惑がかかるのはイヤなのです。

何で日本はこんなにつまらない事が頑なにまかりとおったままなのでしょうか?
苗字を別にしたままでどうして結婚できないのでしょうか?それで家族が崩壊するという考えが国にあるのならば外国人と結婚した夫婦はどうなるのでしょうか?
そこにある論理があまりにも古臭くてはっきりいって私は日本人でいることに嫌気がさす時があります。税金はもちろんきっちり払っていますし、選挙にも必ず行きます。
でもいつも自分の国に対しては不信感や期待のできない気持ちでいっぱいです。
自分の国の政策には全く誇りをもてません。

外国人の友人に私は法律婚が出来ないというと全然理解してもらえません。
私もどうして民法がそういうルールになっているのか理解できません。
日本人の友人の多くからは「え?まだ別姓ってだめなんだっけ?」という反応をされます。

1つ強く思う事は、生きるうえでのオプションが少ない社会は様々な人を暖かく許容できない社会だという事です。
そういう社会が少子化なのは当然の流れだともおもうぐらいです。少子化や格差社会に対処しようとするのならば、ぜひ「オプションの多い、フレキシブルな社会」になるような政策をすすめていくべきです。根拠のない確信ですが日本人は意外にオープンでフレキシブルな政策にうまく対処できると思います。
一度やってみれば?やってみましょうよ!というのが正直な意見です。

【東京都在住 35歳 女性の方より 】

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別姓法制化を待ち望むみなさんへ

夫婦別姓を選択できるようになる制度ができるのを待ってるのに、何故できないの? そんな疑問を持つことありませんか?

夫婦別姓の制度を待っているけど、黙っていてもそのうちできるだろう・・・そんな風に考えていませんか?

黙っていても制度が自然にできることはありません。実際の法律を作るのは国会議員です。国会議員は国民の代表ですが、国会議員は国民からの要望や圧力がなければ動きません。

私たちは夫婦別姓制度の実現を本気で望んでいる人が集まって作った団体です。制度の実現のために私たちの声を国会議員に伝えようと精一杯頑張っています。

夫婦別姓制度の実現を望む方、私たちと一緒に法案実現のため努力してみませんか?

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