夫婦別姓選択制実現協議会

15 9月, 2007

声(9)

Posted by: admin In: 協議会に寄せられた声 ()

私たちは3年前に婚姻届を提出し、法律上の婚姻関係を結びました(法律婚)。私の職場が千葉県、パートナーの職場が静岡県とそれぞれの仕事場が離れていたので、今風に言うなら別居婚、という状態でした。
その後、私が静岡県の教員採用試験に合格し、昨年4月に引っ越してきて、同居を始めて3か月。私のがまんの限界がピークに達したため、7月に離婚届を提出し、いわゆる事実婚の生活を始めました。
私が法律婚から事実婚に移行した最大の理由は、自分の姓とパートナーの姓、二つの姓を自分の姓として使い分けることがとても面倒だった、ということです。
そう話すと、よく
「二つの姓の使い分けが面倒なら、それこそどちらかの姓になってしまえばいいじゃないか。」
と言われます。
しかし、私にとって、今まで生きてきた自分の名前は姓も名も含めて自分の名前です。それが私です。それを無理矢理変えさせられることは、私にとっては今まで生きてきた人生を否定されるのと同じことです。婚姻と同時に改姓が強制される今の法律の制度では、自分の人格を安定して保つことはできないと思い、仕方なく離婚届を提出し、事実婚の状態を選択するに至っています。
別居婚だった頃は、千葉で学校で教員をしていました。学校は千葉にありますが、東京都の職員でした。東京の制度では、通称使用の枠が広く、仕事場でほぼ旧姓(?)を使用することができました。
ただ、給与や出張などお金が絡むことは戸籍上の姓を使用しないとダメで、書類上の使い分けが結構大変でした。
もちろん銀行講座やクレジットカードは戸籍上の姓でないとだめですから、インターネットで商品を購入したときなどは、名前が違うため商品がとどかなかったりして、大変な思いをしたことがあります。郵便物が戸籍上の名前で届き、「自分の本当の名前ではないのに…。」と不快な気持ちになることもたくさんありました。

さらに、静岡に引っ越してきて、通称使用の範囲はかなり狭くなりました。書類はすべて戸籍上の名前の記載となり、自分の付けている名札と子どもに呼ばれる名前が違うというおかしな現象まで起き始めました。
また、静岡県では、結婚して夫の姓になる、という人も少ないため(東京でも多くはありませんでしたが)自分でない名前(つまり夫の姓)で呼ばれることも多くなり、
「私はそんな名前じゃない!」
と精神的に不安定になり、苦痛な日々でした。

パートナーと話し合い、昨年の夏にいろいろ手続きをすませ、事実婚の状態になりましたが、役所でも「前例がない」と手続きが滞り、苦労しました。

夫婦の別姓が法制化されれば、私のような苦労をする人はいなくなります。
また今の状態(事実婚)では、やはり法律上で認められている婚姻(法律婚)に比べ、かなりの制限があります。

結婚しても、絶対に姓を変えてはいけない、と言いたいわけではなく、変えたい人は変える、でも、変えたくない人にも選択肢を残してほしい、と言いたいのです。
私のように自分の名前にこだわりをもつ人は決して少なくありません。

現在の日本の婚姻制度では、
「パートナーとして人生をともに歩みたい」
という願いと、
「どちらかが姓を変える」
ということが交換条件となっているということが、問題だと思います。
女性が社会に進出し、これだけ社会が多様化しているのだから、様々な人の願いに応える法の整備をしてほしいと思っています。

【静岡県三島市在住 教員 29歳 女性の方より】

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別姓法制化を待ち望むみなさんへ

夫婦別姓を選択できるようになる制度ができるのを待ってるのに、何故できないの? そんな疑問を持つことありませんか?

夫婦別姓の制度を待っているけど、黙っていてもそのうちできるだろう・・・そんな風に考えていませんか?

黙っていても制度が自然にできることはありません。実際の法律を作るのは国会議員です。国会議員は国民の代表ですが、国会議員は国民からの要望や圧力がなければ動きません。

私たちは夫婦別姓制度の実現を本気で望んでいる人が集まって作った団体です。制度の実現のために私たちの声を国会議員に伝えようと精一杯頑張っています。

夫婦別姓制度の実現を望む方、私たちと一緒に法案実現のため努力してみませんか?

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