夫婦別姓選択制実現協議会

22 9月, 2009

多様性はパワー

Posted by: In: 情報 ()

先日、とても面白い番組を見ました。 BBC WORLD NEWSの「21世紀最大の発明――世界を揺るがすアイディア」という番組です。 シリーズ第一話で、ノルウェーのクオータ制について紹介していました。

2002年2月、ガブリエルソン貿易産業相が、民間企業取締役の女性の割合を40%にする、と制定した法律です。当時、ノルウェーでのその割合は6%にすぎず、教育を受けている女性は増えているのに、70年前から変わっていないのは、「クレイジー」だということで、法制化に際し、誰にも事前相談せず、知り合いの新聞記者に記事書いてもらい、先に既成事実をつくったそうです。

彼は保守党の政治家で、貿易産業相という立場から、女性の割合を増やすことが理にかなった考え方だったと言います。大卒の女性の割合が5割以上(ユーロ圏で60%)なので、優秀な人材を集めようとすれば自然にそうなる、というわけです。

この法律が施行されて数年たち、効果についての分析も進められているそうですが、取締役の教育水準があがり、平均年齢が低くなったそうです。「高度な頭脳が集まり、革新的になった」というひとつの結論です。

社会心理学での研究も紹介されていて、男女混合グループは男性だけのグループに比べ、全員が議論に参加し、広い視野で客観的に包括的な議論、柔軟で発想豊かな議論をしていた、とありました。

また、ある投資会社会長は、投資の決定を下す大半が女性なので、組織の活性化や顧客とのよい関係を築くために、それが可能になるポジションに女性をおくべき、ただそれだけのこと、と述べていました。

その後スペインでも同様の法律が可決され(ただ、クオータに到達しなければ罰はなく勧告だけにとどまる)、ドイツでも検討されているそうです。

日本でもこんな考え方が早く浸透してきてほしいものです。

Comments are closed.

別姓法制化を待ち望むみなさんへ

夫婦別姓を選択できるようになる制度ができるのを待ってるのに、何故できないの? そんな疑問を持つことありませんか?

夫婦別姓の制度を待っているけど、黙っていてもそのうちできるだろう・・・そんな風に考えていませんか?

黙っていても制度が自然にできることはありません。実際の法律を作るのは国会議員です。国会議員は国民の代表ですが、国会議員は国民からの要望や圧力がなければ動きません。

私たちは夫婦別姓制度の実現を本気で望んでいる人が集まって作った団体です。制度の実現のために私たちの声を国会議員に伝えようと精一杯頑張っています。

夫婦別姓制度の実現を望む方、私たちと一緒に法案実現のため努力してみませんか?

当サイトの内容の転載・引用ご希望の方は、サイト管理者にお問合せの上お使い下さい。なお、本サイトの趣旨にそぐわないサイトでの転載・引用は硬くお断りいたします。